寺社仏閣の楽しみ方②「知る」を楽しむ

手水舎

寺社仏閣の楽しみ方 part②です。

もし①がまだの方は是非そちらもお楽しみください。

寺社仏閣の楽しみ方①「体験」を楽しむ
寺社仏閣の楽しみ方 2016/01/20 加筆と修正を行いました。もうす...

では、サクサクといきますね。前回の①では「体験系」の楽しみ方に焦点をあてていきました。今回②では「知る」ということにフォーカスしていきます。

2016/01/20

加筆修正しました。

「知る」を楽しむ

結論から言うとですね、寺社仏閣を楽しむために事前に「知識をつけよう」ということです。正直勉強みたいで面倒臭いですよね。わかります。笑

でも、寺社仏閣に行くなら絶対に下調べをしておくべきです。

なぜなら、歴史や由来、所縁のある人物、関連事項について知っていれば知っているほど寺社仏閣は楽しめるからです。

「知る」ために時間を割くことで、

  • 訪れる前に寺社仏閣について調べる過程が楽しめる
  • 得た知識を反芻しながら現地で雰囲気を楽しめる

と、寺社仏閣を2度楽しめるのです。

予備知識無しでの訪問ではこうはいきませんよね。下調べが大事なんです。

そういえば小学生や中学生の頃の修学旅行でも行く場所の成り立ちや由来、歴史なんかはよく調べさせられたものですよね。子供の頃は面倒でしょうがなかったですが、アレこそが寺社仏閣を楽しむ上で最も重要なプロセスなんですよ。

ですが、別にそこまで詳しく知ってなくてもいいです。ざっくりと流れだけを知っておけばいいんです。学生の頃や受験と違って人名や年号を暗記する必要もありませんし。適当でいいんです。

楽しみながら歴史のストーリーを追っていくんです。

というワケで、今回は「知る」という過程と結果を楽しむための5つのテクニックを伝授します。

では、順を追って解説していきますね。

歴史の大筋を把握する

まずはですね、簡単でいいんでザックリと歴史の大筋を把握します。なぜかというとですね、歴史の大筋がわからないと共感できないからです。

history

例えば、新撰組が好きだとします。

でも、歴史的な背景知識を持っていないと彼らの行動の動機や目的がわかりづらいんです。

当時の時代背景や身分制度、押し寄せる近代化や列強諸国からのプレッシャー、武士の誇りである刀から鉄砲への過渡期の苦悩、等の知識無くして彼らを真に理解することはできないと思います。(僕、新撰組に関しては素人なんで想像で適当に書いただけですので。笑)

本当に大雑把でいいんです。それでも歴史の大筋を知っているだけで歴史人物や寺社仏閣の理解や楽しめるかどうかに大きく関わってきます

どんな時代に生きて、なにを考え、なにを成して、なにを得たのか。

そういった人が生きる上での欲求やモチベーションに共感・理解するために歴史の大筋の知識は非常に有用です。

うーん、わかりづらいですかね。要するにですね、仲良くなりたい人がいるとします、そうしたらまずはお互いに自己紹介しますよね。

  • 出身地
  • 年齢
  • 性別
  • 好きなもの・嫌いなもの
  • 所属

すると、生まれや育ち、趣味嗜好を通して考え方や人物像が見えてきますよね。「歴史を知る」とはこういった背景知識を学ぶということでもあるのです。

では、具体的にどうやって勉強するか。僕の場合は以下の3冊の本で勉強しました。

読むだけですっきりわかる日本史 (宝島社文庫) もういちど読む山川日本史 山川 詳説日本史図録

特に1冊目が要点がよくまとまっている上に大筋だけかいてあったのでわかりやすかったです。

1冊目を終えた後に、「もう一度読む山川日本史」と「詳説日本史図録」を併用しながら勉強しました。

全部を暗記するつもりで読んではいけません。適当に詳説を読むかのごとくすらすら〜っと目を通すんです。

上記の本は特に

「大人になってから教養や趣味のためにもう一度勉強したい」

という方にオススメです。世界史のシリーズもあります。僕ですね、世界史の方は全く知識がなかったのでそちらでも最近勉強しました。笑

他にも漫画日本史シリーズとかでもいいと思います。図書館にもあると思うんでそちらの方がいいかもですね。全巻セットだと2万以上するので。笑

学習まんが少年少女日本の歴史(23冊セット)

《要約》

⇒歴史の大まかな流れを掴むことで歴史人物や寺社仏閣巡りの際にとても捗る

⇒大雑把でいいので知っておこう

因果関係や流れを追いかける

ではテクニック2つめです。

歴史を学ぶにあたって大事なことーそれはズバリ「流れ」や「因果関係」を意識するということです。

例えばですね、世界史で最初に「4大文明が興った」と出てきます。そうしたらですね、ただ「ふーん、そうなんだ」で終わらせてはいけません。

なぜその地域で文明が興ったのかを考えます。

すると4大文明に共通することが見えてきます。そうです、4大文明は全て川のそばで興っています。ですが、川だけではありません。4大文明の場所には肥沃な土地があったという共通点があります。

そしてこの水源と肥沃な土地の存在が農業につながり、農業の存在により指導者による支配者層の確立がなされ、貧富の差による身分制度縄張り争いによる戦争が起こり、結果武器としての金属器が発展します。そしてまた、金属器の発展が農業に大きな発展をもたらしたりします。

歴史の全ての出来事には必ず因果関係があります。ただ暗記をするのではなく因果関係を追いかけて理解すると歴史をより深く楽しめます。またその方が記憶の定着も早く深くなります。

なんて偉そうに言いましたが留学生時代に一般教養の歴史の先生が言っていたことの受け売りです。まるパクリです。笑

ちなみにそのクラスでの課題の本がものすごく面白かったのでオススメです。日本に関する記述には若干の不満が残るものの、歴史書としても文化人類学の入門としても、読み物としても最高に面白い本です。

英語の原書の方で読んだので日本語版の方はよく知りませんがレビューを見た感じ結構評判も良さそうです。

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) 文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

つまりですね、

「なぜ事件が起こったか」

「結果どうなったか」

という因果関係を確認しながら進めましょうということです。

《要約》

⇒歴史上の事件の因果関係を紐解くことで理解が深まる

⇒ノートにフローチャートのように出来事を矢印で結んでいくと理解しやすい

「歴史」と「逸話」はセットで楽しむ

上の方で「歴史のあらすじをつかむ」「因果関係を追いかける」とアドバイスしました。ですが、まだそれでは十分ではありません。

なぜか。

……退屈だからです。笑

退屈な出来事ばかりを頭に叩きこもうとしても頭に入ってくれません。なので、歴史を学ぶときは逸話とセットで覚えるんです。

言い換えるならストーリーとエピソードです。セットで覚えることで記憶の定着も早いですし、何より楽しいです。

というわけで、具体例を出しながら解説していきますね。

例 法隆寺と聖徳太子

例えば、ユネスコ世界文化遺産であり世界最古の木造建築である「法隆寺」。皆さんも修学旅行で訪れたのではないでしょうか。

その法隆寺ですが、どんなイメージでしょうか。

  • 「世界一古い」
  • 「大きい」
  • 「聖徳太子」

くらいですよね。この状態で実際にお寺に行っても正直ちっとも楽しめないですよね。ガイドブックもパンフレットも小難しいですし、価値や歴史を知らなければよくわからない古いお寺ですもんね。

というわけで、実際に行く前に予習して知識の肉付けを行います。では、具体的にすすめていきますね。

まずはですね、この法隆寺と最も縁の深い人物について簡単に学びます。

そうです、法隆寺はかの有名な聖徳太子さんによって創建されました。歴史で最初に習う偉人なので知らない方はいないですよね。

shotokutaishi

その聖徳太子さんですが、3つの偉業が非常に有名です。

  1. 冠位十二階
  2. 十七条憲法
  3. 遣隋使

1つめは優秀な人材を募るための冠位十二階の制定ですね。生まれや世襲ではなく能力によって人材登用すべし、という法律ですね。素晴らしいです。「コネ入社よくない、できるやつには家柄関係なく出世させろ」ってやつです。

2つめは「人はこうあるべし、こう生きるべし」と説いた十七カ条の日本初の成文法です。「仲良くしなさい」だとか「礼儀正しくしようぜ」みたいな規範をまとめたモノです。

当時の日本はまだまだ歴史も浅く(というか始まったばかりで)まとまりがなかったので、

「みんなでこれからこんな感じで頑張っていこうぜ」

という方向性を示したモノです。

現代においても社会通念上の基本理念として据えられるべきものが多いです。気になった方は「十七上憲法 意味」でググってみましょう。

3つめの偉業は遣隋使制度です。

「日本はまだ未熟だ。これは先進国から学ばないといかんね。」

先進技術や学問を学ぶために国のエリートさんを海外に派遣する留学生制度を作りました。

これが日本に法律・仏教・文化面で多大な利益をもたらすんです。ちなみに、遣隋使(”隋”に”使”者を派”遣”するから遣隋使)は隋が滅んで”唐”になるため遣唐使と改められます。

この非常に優秀な聖徳太子さんですが、実は非常に謎な逸話が多い方なんです。有名なモノとしては以下の4つですかね。

  1. 10人の話を同時に理解できた
  2. 預言ができた・数多くの預言を残している
  3. 地球儀を持っていた
  4. 聖徳太子は実在しなかった説

1つめのこの逸話は有名ですね。まぁ実際問題かなり難しいですよね。

2つめの預言者説。これはかなり胡散臭いですが、「未来記」「未然本紀」という書を遺したとされています。1600年頃までの多くの出来事が正しく預言されているそうです。現在では、一般人には閲覧できませんが。

3つめ。地球儀オーパーツ説。

オーパーツとは英語のOut of Place Artifactsの略語で「場違いな工芸品・時代錯誤の遺物」という意味です。地理的・時代的に人の手で制作不可能なモノを指します。

地球儀なんて現代なら別に珍しくもなんともないですが、7世紀なら話は別です。当時はまだ航海技術も未熟で「船旅=高い確率で死」の時代です。

そんな時代に南極大陸までしっかりと確認できる地球儀を持っていた、というのはとても不思議ですよね。

ちなみに、その地球儀ですが、聖徳太子ゆかりの和歌山県斑鳩寺にあるそうです。下の写真はその聖徳太子の地球儀です。

聖徳太子

聖徳太子の謎その4です。

近年の研究では聖徳太子が実在しなかったかもしれない、という話も出ているそうです。というか、その可能性が非常に高いようです。

と、こんな感じです。

要約すると3つの偉業(十七条憲法・冠位十二階・遣隋使)が「歴史」であり、その後の胡散臭い話(10人同時会話・予言・地球儀・実在が怪しい)が「逸話」です。

「歴史」のストーリーは大抵ちょっと退屈ですよね。難しいし。笑

なので、息抜きがてらエピソードを収集します。

噂やゴシップのようなものなので軽い感じだし、SFチックで少しわくわくしますよね。……しますよね(´Д` ) 自分だけじゃ無いと信じたい。笑

そして、こういった歴史やゴシップ、胡散臭い噂話だったりを歴史上の人物や寺社仏閣と関連付けることで楽しむのです。

楽しければ記憶にも残りやすいし、モチベーションもあがりますよね。

こんな感じで「歴史の大筋」と「因果関係」に関しての知識をつけながら眉唾ものの「エピソード」で楽しみつつ知識の肉付けを行います。

すると、あら不思議(´Д` )

実際に法隆寺を訪ねたときに聖徳太子の生きていた時代の景色が頭に浮かんで来るんです。

(´-`).。oO(以下妄想です。笑)

国ができたばかりで、まだまだ未熟な日本。一応まとまった「国」ではあるもののそれぞれ常識やルールが違うわけです。

コネだったり、世襲だったりも多く、優秀な人材がちっとも活躍できません。また国の運営に関してもまだまだノウハウも足りません。

そこで、10人同時会話ができる超天才聖徳太子がみんなでやっていくためのルールを決めるんです。(十七条憲法)それからズルを止めさせて有能な人材を集めます。(冠位十二階)

しかし、まだ足りません。というわけで、先進国である隋の国から最新の知識やノウハウ、技術を得ようとします。(遣隋使)

その過程で仏教も日本に入ってきました。仏教はモラルを日本にもたらし、同時に仏教と一緒に貿易の機会もやってきます。そうです、いつだって宣教師は貿易船でやってくるのです。

聖徳太子が仏教を推奨したのにはこういった理由もあるかもしれませんね。なにはともあれ「よーし、これから頑張っていい国にしていくぞ( *`ω´)」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「優れた指導力やカリスマ性はもしかしたら預言者だからではないのか」

「オーパーツはもしかして隋から貿易で渡って来たのかな……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と、こうやってストーリーやエピソードを蓄え積み重ねることで当時の世相や歴史上の人物の様子が想像できるわけです。

まぁやってることは妄想なので人によっては「くだらない」と思うかもしれません。

ですが、歴史好きにとって過去に思いを馳せ自由な想像力で妄想するというのは至福の時なのです。そしてその妄想のクオリティを少しでもあげ細部までこだわるために「歴史」や「逸話」の知識で妄想を肉付けしていくのです。

《要約》

⇒歴史の教科書で語られないような裏話・ゴシップ・IF・噂、等々を知ることで興味が掻き立てられる

⇒結果、楽しく学べて息抜きになる

別の例です。上のと似たような例なので読み飛ばしちゃってくれてもいいですよ。笑

例 東寺と弘法大師空海

東寺(教王護国寺とも呼ばれる)で有名な「空海」。別名の弘法大師も有名ですね。

ku-kai

彼はですね、仏教のより深い勉強がしたくて遣唐使船に乗るんです。聖徳太子が遣隋使制度を作った約200年後くらいです。

船の中には当時ものすっごく有名だった最澄さんもいるんです。国から派遣されてきたエリートです。かたや空海さんは、優秀ではあったものの、まだまだぺーぺーでした。なので、自費で船になんとかのっけてもらいました。

kento-shi

この最澄さんと空海さんが留学を終えて帰ってきた頃に、天台宗と真言宗という流派を興すわけです。ちなみに、この留学先で空海さんが師匠からもらった仏具は国宝として現在も残っています。

この逸話すごく好きです。カッコいいです。「さらなる可能性を求めて修行」「命がけの旅」「ライバルとの出会い」「師匠との出会いと別れ」「新天地での困難」「成長」。最高にカッコいいです。少年漫画みたいです。

それからですね、空海さんですが、字が非常に達筆なことでも知られていますね。「弘法も筆の誤り」「弘法筆を選ばず」なんて諺もあるくらいです。

その弘法大師空海さんですが、彼の漢詩文集「性霊集」によると、筆に関しては非常に神経質に選んだそうです。笑

またサラッと流しましたが、空海さん秀才なんてもんじゃないです。天才です。現地人も認める語学力に字の達筆さ。本来20年かかる当時最先端の修行を2年で終わらせ帰国。

その後最先端の知識を体系化。学校を設立するし、土木関係にも詳しく各地に空海氏の足跡が見つかります。あぁ、四国のお遍路さんも有名ですね。

とにかく空海さんに関しては逸話が多すぎてとても紹介しきれません。

 ーーーーーーーーーーーーーーーー

以上の例で言うと彼の半生が「歴史」、筆や各地の伝説や足跡に関する話が「逸話」となります。

歴史を知ることで寺社仏閣の重厚感だったり、展示物の凄みが理解できるはずです。当時の時代背景に思いを馳せたり、気分に浸ることができます。

そして空海が唐より持ち帰った仏具や、唐にて修めた仏教や曼荼羅のこともより深い興味を持って眺め理解することができます。

さらに逸話を知ることで、人物像によりリアリティーを感じられ親近感が湧いたり、共感できたりするんです。

では、次のテクニックを紹介しますね。

成り立ちや由来を楽しむ

既に紹介した「歴史」や「因果関係」と少し内容が被りますが、物事や建物の「由来」や「成り立ち」を楽しむのも寺社仏閣の楽しみの一つです。

ということで、さっそく例をあげながら解説していきますね。

例 北野天満宮と菅原道真

受験生に大人気の学問成就で有名な京都の北野天満宮。ピカピカの牛さんのいるところです。

holy cow

「学問の神様」「菅原道真」で有名なこの北野天満宮ですが、この神社の成り立ちは、その知名度に反して意外と知られていない気がします。

結論からいきますとですね、菅原さん上司に疎まれて左遷された人なんですね。左遷されたのに学問の神様というとなんだかご利益なさそうですね。笑 ですが、そうではないんです。むしろ逆です。

菅原さんは、できるヤツすぎたんです。弓が得意で、頭もキレる。和歌も漢詩も得意で文武両道の出来杉君です。しかも異例の出世スピードでポンポン出世します。スーパーエリートです。

こんなに出来るヤツが近くにいたら劣等感でおかしくなりそうですよね。笑

そんな菅原さんですが、驚異のスピード出世であっという間に上から2番目の地位にまで登りつめます。すごいですね。

でもですね、

「ヤバい……このままじゃ抜かれる……マジヤバい」

と焦った1つ上の位の上司にして政敵である藤原さんに濡れ衣を着せられ九州に左遷されてしまうんです。

左遷された後は不自由な暮らしをさせられ、失意のうちに亡くなったそうです。

と、ここで話は終わりません。

菅原さんの死後、都で洪水・突風・家事・疫病等の自然災害が相次いだんです。そして重要人物が続けざまに亡くなりました。これを人々は

「道真様の祟りだぁ」

ととても恐れたそうです。

そしてその祟りを鎮めるために創建されたのが北野天満宮だそうです。創建されたのは菅原道真氏の没後40数年後くらいです。

というのが、大まかな成り立ちだそうです。学問の神様というと落ち着いたイメージですが、実際は左遷だったり、祟りだったりドロドロとしてて、なんだか怖いですね。笑

菅原道真さん自体はとても器の大きい優秀な人物だったそうですが。

ちなみに、遣唐使制度の前身である遣隋使制度を始めた聖徳太子さん、遣唐使制度で唐に留学した弘法大師空海さんに関連した話題ですが、菅原道真さんも関わっています。

というか、遣唐使制度を廃止したのが菅原さんです。

「我が国も十分に発展したし、莫大な費用をかけて命がけで唐まで行くのはもうやめようかな」

という理由です。

こんな感じで由来や成り立ちを知ると、歴史上の人物や建物を見る目が変わってきますよね。これこそが歴史や寺社仏閣の面白さです。

ちなみにですね、「由来」や「成り立ち」に関して言えば、神社が最も興味深いです。

神社の由来を知るのは最高に面白い

仏教はですね、そもそも外国から日本に来たものです。日本に到着するまでに長い時間をかけて様々な作法や考え、文化を凝縮させ洗練されてきました。

一方で、神道は日本古来からの考え方であり、土着信仰なのです。そして日本特有の信仰といえばやはり八百万の神ですよね。

「万物すべてに神が宿る」というアニミズム的な感じですね。山にも川にも、食べ物にも、落ちている石ころにも神様が宿っているという考え方ですね。もちろんトイレの神様もいたりします。

torii

そういった背景により、神社で祀っている神様は神社ごとに違うんです。これが面白いんです。大まかに分けると

  • 神話の神様を祀る神社
  • 先祖や先人の祖霊を祀る神社
  • 動物や空想上の生き物を祀る神社
  • 自然や自然現象を祀る神社

に大別できると思います。

神話の神様はまぁよくあるので納得ですよね。天照大御神を祀る伊勢神宮が有名ですよね。特に伊勢神宮は皇室と非常に縁が深いです。ご先祖様ですから。

先祖や先人の祖霊が祀られている神社といえば、菅原さんの北野天満宮もそうですね。他に徳川家康を祀っている日光東照宮なんかが有名ですね。それから政治的にデリケートな部分なので深くは触れませんが、靖国も戦争の英霊を祀っています。

動物や空想上の生き物は割とポピュラーで多いです。狐、蛇、熊、狸、カラス、犬、猫、龍。とにかくたくさんです。(余談ですが東京の世田谷区の豪徳寺が招き猫の発祥の地だと言われています。猫好きなら知っておくべきです。笑)

最後に自然や自然現象を祀っている神社。こちらも多種多様です。山や岩を神様として崇拝する山岳信仰が基になっている神社が多いですが、他にも隕石を祀っている神社もありました。

本当に多種多様で面白いです。このですね、祀っている神様や由来を知るのが「少年の冒険心」をくすぐるんです。笑

ネットや本、時には郷土資料館、また時には神社の方や地域のおじいさんおばあさんに由来を訊ねて調べるんです。

すると色々なことが見えてきます。

例えばですね、「水の神様」を祀っている神社は全国に非常に多いです。ですが、調べてみると同じ水の神様でも祀られるに至った経緯が大きく異なっていたりするんです。

一方の地では湧水や地下水などに恵まれたことへの感謝のために水の神様を祀っていました。一方別の地では、洪水や川の氾濫などに悩まされた結果「水神様を崇めて祀ってなんとかしてもらおう」という理由で祀っているところもありました。

ここが神社の面白いところなんです。神社の神様はですね、祀られるに至った経緯に大きくわけて2種類あるんです。

1つはもちろん祀られる神様が英雄だったり、素晴らしい功績を残した人物であったりです。「素晴らしい神様なのであやかろう、きっとご利益があるはずだ。」ってな感じです。

2つめはですね、災害だったり悪さをしたモノを鎮めるためです。

例えば、菅原さんですね。菅原さん自体は素晴らしい人物であったそうですが、彼の死後災害が立て続けにおきました。そして、それをなんとか鎮めて逆に守ってもらおうというコンセプトの基に北野天満宮は創建されたわけです。

問題が起こる→神様として祀る→問題が収まる→ご利益がある

といった具合に災害や事件の負のエネルギーを崇め奉ることで逆に加護を得られるようにプラスに転化して利用してしまおう、ということです。

こういった例で祀られている神様は日本全国にたくさんいます。過去にその地域で暴れたとされる動物を祀った神社や、貧乏神や疫病を司る神様、水害や飢饉、天災を鎮めるために象徴として祀られている神様もいます。他にも歴史上の人物で平将門や崇徳天皇も有名です。

どうです、神社面白いでしょう。……かなり話が脱線しました。笑

まぁ要するにですね、「由来や成り立ちを知ることはとても楽しい」ということです。

では、最後のテクニックです。

雑学を楽しもう

そのまんまです。雑学です。笑

歴史や逸話を知らなくても寺社仏閣に関しての雑学です。コレを知ってると寺社仏閣に興味が無い友人に興味を持たせこっち側に引き込めたりするかもしれないです。笑

例としては、以下のような歴史の知識に関係無いようなものがオススメですかね。

  • 「昔のお城の床が鶯張り(きゅっきゅ鳴る床)だったり、階段が急なのは暗殺者や敵の侵入を阻むため」
  • 二条城の柱には人の顔のように見えるものがある
  • 仏様の遺体の一部が保管されている建物を仏舎利(ぶっしゃり)と呼びます。仏舎利は色んなお寺にあります。この日本だけでなく、世界中の仏舎利の遺体を一つにまとめるとウルトラマンや進撃の巨人の巨人より大きくなるらしい

まとめ

以上5つのテクニックが、寺社仏閣ひいては歴史を最大限楽しむために役に立つテクニックです。もう一度書いておきますね。

  • 歴史の大筋を把握する
  • 因果関係や流れを追いかける
  • 歴史と逸話はセットで楽しむ
  • 成り立ちや由来を楽しむ
  • 雑学を楽しむ

僕のわかりにくい「例」がおおかったせいで随分長くなってしまいました。笑

でも、まだ終わりじゃないんです。続きがあるんです。

寺社仏閣を楽しむpart①が「体験」を楽しむ

寺社仏閣の楽しみ方①「体験」を楽しむ
寺社仏閣の楽しみ方 2016/01/20 加筆と修正を行いました。もうす...

寺社仏閣を楽しむpart②が「知る」を楽しむ

http://casa-alberta.com/temple-and-shrine2/

次回、

寺社仏閣を楽しむpart③は「見る」を楽しむ

です。近日中にアップします。

スポンサーリンク
ad1
ad1

シェアする

トップへ戻る