孤独こそが人間力を高める最高の修行法

isolation

僕が常々思うこと

世間では”友人が多い”ことは美徳とされています。facebookやtwitterなんかではまるで”数が多ければ偉い”みたいな風潮があります。

少年漫画なんかでは”友情・努力・勝利”が有名な標語として掲げられています。就活の際には”社交性”や”協調性”を重視されます。

一方、”孤独”であることにはマイナスイメージしか持たれませんし、恥ずべきこととする風潮すらあるように感じます。

今回はですね、そういった風潮に異議を唱えたいのです。

確かに友情は素晴らしい

確かに、友人が多かったり社交性があれば人生を生きやすいです。暇なときに話したり、遊んだり時間を共有できる友人はありがたいです。

高校や大学・バイト先、はたまた就職先でも困ったときに助けてもらえることは多いでしょう。休んだときにはノートを貸してもらえますし、病気のときには助けてもくれます。

純粋に楽しさや喜び、悲しみを分かち合う友人がいるのは非常に素晴らしいことだと思います。

ですが、近年においては世間で友情の尊さや友人の多さを礼賛しすぎるあまり、孤独を極端に怖れる方が非常に多いように感じます。

しかしですね、孤独な時間って実はとても大事なんです。誰にも邪魔されずに一人で過ごす時間。この時間こそが大事なんです。

孤独と暇は違う

しかし、ここで一つ勘違いしないでいただきたいことがあります。

”孤独”というのは、「学校の休み時間に一人で過ごす」だとか「土日に予定を入れずに一人で過ごす」といった短いスパンや浅い意味でのものではありません。それはただの”暇な時間”です。

”孤独な時間”とは誰にも邪魔されず、自発的に一人で何かをする時間のことです。

孤独ということ

では、そもそも何故”孤独”が大事なのか。

孤独になれる人は強いからです。

孤独であるということは、人に頼れないということです。人に頼れないということは全てを自分の力と責任において行わなければなりません。

いわば孤独とは究極の自己研鑽法なんです。人として大きく成長できるチャンスであり、ボーナスタイムなんです。

先の例で言えば授業を休んだらノートも困るし、代返だってしてもらえません。全部自己責任です。

人によっては「別に友達いるんなら頼ればいいじゃん」と思うかもしれません。

その通りですね。ですが、その友達が近くにいないときはどうしますか? もしくは相手も大変な状況にあり頼れない時には? 人は自分が生きるだけで精一杯です。どうしても力になれない時もあります。

そんな時に家族や恋人が入れば良いですね。ですが、もしいなかったら?

僕の経験上、孤独に慣れていない人は人として脆いです。そして困難に陥った際に、孤独感に苛まれ、飲まれてしまうかたが多いです。結果、安易な選択肢を選んだり、身近な人物に依存してしまい共倒れしてしまうんです。

そういった将来訪れるであろう困難に立ち向かう力をつけるためにも孤独であることに慣れておく必要が有ります。

孤独になるとこんなにイイことづくめ

というわけで、今までに書いたことと少し内容が重複してしまいますが”孤独”になることのメリットをあげていきますね。

知識が身につく

孤独であるということは、人に頼らずに自分一人で多くのことをこなす必要があります。そのため必然的に多くの知識や経験が身につきます

親元を離れての一人暮らしや一人旅などがよい例です。

一人暮らしをすれば家探しや契約時の面倒くさいアレコレ、家賃相場に関する知識、ごみ捨てのルールや公共料金の支払い、家事全般の知識等々、様々な知識が身につきます。

若い内は仕送りが無いときついかもしれませんが、お金の大切さや一般的な経済感覚も身につきます。

一人旅であれば、旅を行う過程で時間やお金を把握管理する 計画性が身につきます。また公共交通機関や滞在先の手配を行う上での一般常識も学べますね。

そしてその過程でわからないことを調べるためのリサーチ力や、世の中には多くの価値観があるということ、常識的なものの見方も身につけられます。

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メンタルの強さが身につく

一人で色々経験すると時にはうまくいかないこともあります。失敗してイライラしたり、悲しくて泣きそうになることもあります。普通ならそんな時に家族や友人がいますが、孤独な時はそうはいきません。

ですが、それでいいんです。

一人で悩み答えを出すことに意味があるんです。人生で直面する多くの重要な問題は大抵自分一人で答えを出さなければなりません

人に頼ってもいいことなんてありません。他人事だから無責任だし、失敗したらその人のせいにしてしまうかもしれません。つまり逃げ道や言い訳になってしまうんです。

自分の行動や言動に責任を持つ。そしてその結果を受け入れるための心の強さを持つ。”孤独”であることは、この大人として持つべき2つの要素を同時に育むことができるのです。

自由になれる

孤独とは、自己研鑽の機会でもあるんです。上記にあげた知識や経験、メンタルももちろんですが他にもできることはたくさんあります。

目標に向けて勉強してもいいですし、ジムに通って黙々と自己の向上に励むのもよいでしょう。趣味に時間を費やすのもアリです。

孤独だからいいんです。誰にも邪魔されずにすみますし、失敗したらそれは自分のせいです。言い訳ができません。何をしようが、どうしようが自由です。誰にも邪魔されずに自由に好きなことに没頭できます。

人と一緒にいれば、情報やネットワーク、コネ、楽しさ、多くの点でとても有益です。それはまぎれもない事実です。

ですが、この自由さは”孤独”の中にしか存在しません。自由に何にでも好きなだけ挑戦できるのは孤独であればこそです。

本当は思いつく限りあと7個くらい書きたいのですが、似たり寄ったりになってしまうし、長くなってしまったので泣く泣く3つにしぼりました。笑

孤独の訓練

では、具体的にどうやって孤独になるか。なんでもいいんです。

夏休み丸々費やして一人旅してもいいですし、一人暮らしをしてみるのもいいかもしれません。受験勉強や資格試験のために進んで孤独になってみるのもいいでしょう。海外に数ヶ月住んでみるのも素晴らしい経験になります。

要は一定期間一人になれて誰にも干渉されず誰の助けも借りず思索に耽ったり没頭するのに十分な時間があればいいんです。

人生で一人で死ぬほど頑張った期間があるという経験は人生において非常に大きな意味を持ちます。一生モノの財産になります。孤独こそが真の大人になるための通過儀礼です。

頑張る時は一人になるべきなんです。誰にも頼らず、言い訳せず、ただガムシャラに頑張るんです。人間にはそういう時期が必要なんです。

Be lonely

歴史に名を残す多くの偉人も孤独であった人が多いです。カフカにモーツアルトにゲーテ、宮崎賢治、みんなみんな孤独でした。

孤独は別に恥ずかしいことではありません。むしろ人として成長するための大事な期間です。そこのところよーく覚えておいてくださいね。

というわけで、ここからは偉人や著名人の孤独に関する名言を紹介しつつ〆たいと思います。

人生とは孤独であることだ。誰も他の人を知らない。みんなひとりぼっちだ。自分ひとりで歩かねばならない。

ドイツの作家 ヘルマン・ヘッセ

「車輪の下」で有名な作家さんですね。学生時代に課題図書で読んだことがない方は是非読んでみてください。

車輪の下 (新潮文庫)

孤独なとき、人間はまことの自分自身を感じる。

ロシアの小説家 トルストイ

非常に読みづらく、また難しい本ですが名作と呼ばれる本ですので読んでおいて損はないと思います。彼の本を理解する上でキリスト教に関する知識があると読み進めやすいので、事前に簡単に予習しておくことをお勧めします。

戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)

自分が孤独だと感じたことのない人は、人を愛せない。

日本の小説家・天台宗の尼僧 瀬戸内寂聴

孤独を生ききる (光文社文庫)

自分の孤独の時間を自分できっちりできないような人には、他人を愛する資格はないと思う。一人で生きていくことができて初めて、人を抑圧することなく愛せるんだと考えている。

アメリカの小説家・ジャーナリスト ピート・ハミル

僕、この方最近まで知りませんでした。笑 たまたま古本屋で手にとって本がこの方の本でした。「幸せの黄色いハンカチ」という映画の原作を書いた方です。原作はとても短いですが、非常に優れた作品です。時間があるかたは是非お試しください。

ニューヨーク・スケッチブック (河出文庫)

君が独りの時、本当に独りの時、誰もができなかったことをなしとげるんだ。だから、しっかりしろ。

ジョン・レノン

ビートルズの曲ではLET IT BEが一番好きです。

孤独の中でしか、自分自身を豊かに深めていくような濃密な時間は得られない。

教育学者・作家 齋藤孝

テレビによく出演されているあの先生です。笑 ですが、個人的にはこの先生の本あまり好きではありません。面白いし、とても読みやすいのですがなんか苦手で……。

ですが、「学問のすすめ 現代語訳」だけは好きです。非常にわかりやすいですし、名作です。

みなさんは「学問のすすめ」読んだことありますかね。僕は恥ずかしい話ですが数年前まで読んだことなかったです。笑 「天は人の上に人を作らず」という序文のみしか知りませんでした。

ですが、アメリカに留学していた時に歴史のクラスで課題図書でレポートを書くために読みました。いやー、ちょっとコレ読んだことないと日本人として恥ずかしいです。僕も大恥かきました。笑

まだ読んだことがないかたは是非試してみてください。決して無駄にはなりません。

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

孤独とは物事を深く考えるチャンス。友達が多い事は必ずしも幸せではない。

シンガーソングライター・俳優・演出家 美輪明宏

最後に金八先生の主題歌です。僕、金八先生は正直好きじゃないです。笑 ですが、主題歌だけはとても好きでした。

町は眠ってる曇り空の朝に

自分の汗で 自分を温めて 寂しさ目指して 走る人がいる

今私たちに 大切なものは 恋や夢を 語り合うことじゃなく

一人ぼっちになるための スタートライン

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