じゃあ逆に優良建築業者さんってどうやって見つけるの?

優良業者

横浜マンション傾斜問題をうけて

横浜マンション傾斜問題、連日ニュースで大きく時間を割いて報道されていますね。

地盤に打ち込むべき杭の深さと本数が足りなかったために、安定性が不足しマンションが傾いてしまっているという事件です。

実際に三井住友が業界的にどの位置にあるのかはともかく誰もが名前を知っている有名企業が起こした不祥事なので扱いが大きいのも当然のことかと思います。

それにしてもこの事件住人からしたらたまったものじゃないですよね。

多くの人にとって一生に一度の買い物である「家」を手抜きされるんですもんね。これが外国だったら別ですが、ここは地震大国日本ですからね。家の耐久度が生命に直結するんですから手抜きなんて許される話ではありません

しかも未だに責任の所在が明らかにされていないのです。マンション自体は三井不動産レジデンシャルという会社が三井住友建設に発注し、それを下請けの下請け、つまり孫請け会社である旭化成建材が地盤のデータを計測し、三井住友建設に指示を仰ぎ、旭化成が実際に杭を打ったという構図な要です。

誰が悪いんでしょうね。ニュースを見ている感じだと責任の擦り付け合いでもう泥沼です。笑 改竄した地盤のデータを送り、実際に杭を打った旭化成建材が悪いのか、元請けである三井住友建設に責任があるのか。今後のさらなる調査が待たれるところです。

ですが、住人にとってはそんなこと二の次ですよね。

  • 誰が保証をしてくれるのか?
  • どのくらい保証してくれるのか?
  • 改修工事はしてくれるのか?
  • 改修工事をしている間に住む家は準備してくれるのか?
  • その間の家賃は?
  • 子供の学校は転校しなければいけないのか?
  • 回収工事が終わって戻ってこられるのはいつになるのか?

現在高齢の住人はそれまでにかかる時間も気になるはずです。

さらに深刻なことに、この問題は関わった会社が手がけた別の現場でも起きている可能性がある、ということです。人事じゃないんです。

2015/11/05現在、多くの他の現場でも同様のデータ流用があったことが発覚しています。練馬に新宿、中野、江東区。ボロボロでてきますね。

もう何も信用できないですよね(´Д` )

個人的な建築業界に対するイメージ

僕ですね、若い頃に少しだけ建設業に携わっていたことがあるんです。そのときから常々思ってたんですが、建築関係の仕事って手を抜こうと思えばいくらでも手を抜けちゃうんです。いくつか思いつくだけの例をあげておきますね。

例えば、家を建てて10年くらいして壁が薄汚れたり、ヒビが目立つようになってきたので、外壁の塗装をするとします。ペンキ塗り塗りです。

ケース⑴高圧洗浄

まず家の周囲に足場を設置して、家の壁全体を業務用の高圧洗浄機と呼ばれるものすごい圧力(軍手の上からでも指が切れてしまうくらい)で水を放出する機械で綺麗にしていくわけです。ですが、この段階で相当念入りに、それこそ偏執的に、神経質なまでに綺麗にしておかないと汚れやカビが残ります。

そして、その上からペンキを塗ってしまうとします。すると見た目はぴかぴかで新築のようですが、中でカビが繁殖してしまいます。そのカビの繁殖速度次第では半年で塗装がはがれてしまうかもしれません。

この洗浄プロセスをしつこいくらいする業者さんは割と少ないです。

ケース⑵材料グレード

また値段を安く済ませるためにグレードの低い材料を使用することも考えられます。

技術は日進月歩です。最近の塗料はすごいんです。汚れを雨で綺麗に流してくれるセルフクリーニング機能だったり、熱や火事に強かったりするんです。

ですが、そういった高品質な材料はとても高価です。そういった最新の材料を用いれば綺麗な状態で長持ちしますが、コストを下げるために旧式の素材や純度の低い素材を使用するんです。または素材を薄めて使用することで節約する、実際に塗る際に薄く伸ばす二度塗りをせず一度で済ます等も可能です。

ケース⑶技術不足

もちろん意図的な手抜きだけではありません。職人さんの技術が未熟な場合もあります。

ケース⑷性格が影響する場合

プロ意識の問題もあります。

例えば、あと材料が3必要だします。ですが、材料は50づつしか買えません。一度開封してしまったら残りの47は無駄になってしまいます。

こんな状況にはならないのが一番ですが、現場ではこういったことが起こり得るわけです。そんな時に躊躇せずに開封できる真面目な業者さんはなかなかいません。

こんな感じでですね、多くの場面で手を抜こうと思えば抜けてしまうんです。それからですね、仮に実際に手を抜いたとしても一般の消費者は気づけません

プロでもミスを見抜くには専門の道具や長年の経験が必要なのです。素人には難しいです。そして問題が表面化するまでには数ヶ月から数年単位の長い時間を要します

建築関係のことって、医療や葬儀と同様に一般人にはなかなか縁がない世界ですよね。プロに「相場はこのくらい」「これしなきゃだめ」「アレした方がいい」って言われたら、もう判断のしようが無いですもんね。近年ではインターネットの普及により情報も得られるようにはなりましたが、それでも専門用語だらけだし、経験が無いとわからない事柄が多すぎますし。

今回は外壁塗装で例えましたが、どの場合にも当てはまる話です。一軒家でも、アパートでも、マンションでも、新築でも、リフォームでも、リモデルでもです。

優良施工業者さんの見つけ方

では、いったいどうすればいいんでしょうかね。というわけで、前置きがかなり長くなりましたが良い業者さんの選び方をまとめてみました。

実家が建築関係の業者であり、僕自身も建築業に従事した経験から良い業者さんについて考えてみました。あくまでも僕個人の意見ですので情報の確度は保証致しかねますが、僕なら今からあげる条件や項目は必ずチェックします。

大手を盲信しない

今回の横浜マンション傾斜事件の件からも明らかであるように、大手であるから良いという考えは止めましょう

意外と知らない方も多いのですが、大手で自ら現場に派遣する実行部隊を持っており、実際に自分のところだけで作業に着手するところなんてそう多くはないのです。大抵はピンハネして下請け・孫請けに丸投げします。

有名企業に頼んだのに、実際には○○工務店がきた!なんてヤツです。

わかりやすくいきましょう。

例えば、あなたが発注者で予算100万でリフォームを大手に依頼したとします。すると大手の元請け会社は実行部隊を持っていないことが多いので、下請けに80万で丸投げしたりします。

そして、その下請け会社は考えるわけです。

作業自体は工賃と人件費込みで50万でできる。でも、一月かかるしなぁ。じゃあ、20万ピンハネして下請けに60万で渡すか。

もし自分で作業すれば一月で80万の利益になるけど、下請けに回せば時間と人手を一切割かずに20万の利益になるわけです。そして2次下請け、つまり孫請け業者が60万を受け取って作業します。工賃が50万として10万の利益ですね。

下請けも下請け、孫請けレベルになるともうカツカツです。なんとか少しでも利益が出るようにやりくりしなければなりません。材料を良いものを使おうだとか、工期に余裕を持ってだとかノンキなことは言ってはいられません。

実際にはもっと複雑ですし、様々な要素が絡むわけですが、大抵はこのような感じで下請けや孫請け、時には3次、4次といった多重層下請けシステムが起きています。

詳しく書くとこれだけで超長文になってしまうので今回は省きますね。ですが、建築業界ではこのような状況が常態化しているわけです。(人材派遣やITもこのような多層下請け問題の温床であるとよく指摘されていますが。)

これひどい話ですよね。発注者、つまり消費者は100万を払ったのに実際には半分の50万の仕事をされるわけです。そして、実際に作業する業者さんは何もしない元請けにピンハネされているわけです。

もちろん元請け会社さんたちも何もしないわけではありません。仕事を取ってきたり、入札なんかもします。面倒な書類作成や契約手続きもやってくれます。行程を管理したり、指導やチェックなんかも行います。それに問題が起きたときにケツ持ち(バックについて守ってくれる)も行ってくれます。行ってくれるハズなんです。笑

ですが、今回の横浜の件ではそうはいかなかったようですね。ピンハネした分の役目も果たしてくれないなら、もうなんのためにいるのかわかりませんね。不当な中間搾取といわれても否定できません。

個人的には下請けの責任は元請けの任命・監督責任であると考えています。下請けは仕様通りに施工する義務があり、元請けはそれを確認する義務もあります。

まぁ、話がそれましたが、要するにですね「大手だから安全だ」なんてまったくないです。もう笑っちゃうくらいありえません。ピンハネするだけの会社が多いです。

じゃあどうすればいいの?って話ですよね。

仲介料を取られないように小規模もしくは中規模業者に頼むのが正解ですかね? 答えは半分正解で半分ハズレです。

もちろん道理的には正解なのですが、建築業界の職人さんの腕の善し悪しはピンキリです。起業独立なんて簡単にできる時代なので当然ですね。

中には前述のように技術的に未熟な業者もいますし、材料をグレードダウンしたり、薄めたりするような業者もいます。お客さんの無知につけこんで法外な料金を請求するような業者もいます。

良い業者さんを見つけるのは本当に大変なんです。

一般の人がふつうに生活していたら建築業や建築業者のの善し悪しなんてわかるもんではないですもんね。たまたま建築業に携わっている親戚や友人がいれば良いですが、なかなかそうはいかなかったりしますもんね。

それに関わりがない人から見ると現場で働いてる建築業従事者って気性が荒くて、怖いイメージですもんね。笑 ぶっちゃけあまり関わりたくないような。笑 しかも、実際その通りだったりするんですよね。笑 短気で口べたな方が多いんです。慣れると気さくで面倒見の良い方も多いんですケドね。

というわけで、実はここからが今回の本題です。「良い中小建築業者さんの見つけ方」です。

知人に尋ねる

まずはやはりコレです。百聞は一見にしかずですが、百見は一(験)験にしかずです。やはり経験者に尋ねるのが一番です。もし良い業者であれば紹介してもらえば良いですし、わるい業者なら見分け方や不審点なども教えてもらえます。

ですが、完全に信じてはいけません。

実際の経験者の意見とはいえどもあくまでも素人です。うーん、説明しづらいですが、例えばですね、

家は生き物なんですよ。環境や手入れの度合いによっては劣化が早まることもありますし、自然災害や近隣の住環境予期せぬ外的要因によってダメージを受ける場合もあります

ですが、そういった事態に直面した場合に多くの方は「きっと手抜き工事に違いない」なんて安易な判断を下しがちです。

自らが手入れを怠ったことを忘れて、業者さんに責任の所在を求めがちなんです。

また業者さんがあまりよくなかったとしても口にしてくれるとは限りません

単にその知人の目が節穴で問題に気づいていないケースもあります。ですが、その知人が見栄っ張りで失敗体験を語りたくない場合もあるからです。

要するに「業者選びに失敗する=人を見る目がないアホ」と人に思われるのがいやで「特に問題は無かった、いい業者だった」と見栄を張る場合があるんです。

誰だってそうですよね。車であれ、本であれ、「え、なんでそんなの買ったの? 調べたりしなかったの? 周りの人は何も言わなかったの?」なんて言われたら暗に馬鹿にされているようでいい気分はしませんよね。

失敗を認め責められるということは、自分が愚かであると認めることと同義です。個人的には失敗なんて誰でもするし、それがどうしたの?くらいに思いますが、世の中にはプライドの高い人も多いのです。

まぁそんなわけなんで真に受けてはいけません。ですが、経験者の体験談はとても貴重で有益な情報です。尋ねる時はお礼を忘れてはいけませんよ。。それから相手のメンツを決してつぶさないよう慎重に話を切り出しましょう。

「こうしておけばよかったなぁみたいなことってありました?」とか柔らかめな感じで聞けば相手の気分を害することはないと思います。

最後に、人に尋ねる場合のメリット・デメリットも紹介しておきますね。紹介のメリットとしては、割引や安心感が得られることです。

一方で、条件が悪かったり、納得がいかなかった場合に断りづらいというデメリットもあります。紹介を頼む時はそこらへんもよーく考えてくださいね。

ネットで検索

多くの場合、中小規模の建築業者のレビューは検索してもでてきません。ですが、引っかかればラッキーくらいのつもりで検索は必ずしましょう。

後になって検索して悪徳業者だとわかったら目も当てられませんからね。

それにですね、良い評判をネットに書き込もうとする方はそれほどいませんが、愚痴や失敗談を腹立ち紛れにネットに投稿する人は意外と多いのです。笑

営業してくるところは駄目

しつこく電話営業なんかをしてくるところは駄目です。いや、絶対駄目とは言いませんが、僕だったら避けます。

飛び込み営業、今ならキャンペーンですよ営業、お宅の壁・あるいは屋根は危ないですよ営業、これらみんな信用できません。

だって、腕が良ければ紹介だったり、過去に施工した家のリフォームやらリモデルやらが忙しくて、営業をしつこくする必要ないですもん。紹介だけで手一杯です。

まぁ確かにどうしても仕事が無いときはあります。消費税増税後なんかは仕事が少なくなって大変だったそうです。それでも、コネでなんとかなっちゃったりするのが腕の良い職人さんのいる会社だと思います。

まぁ正直この項目に関しては僕の主観であることは否定できません。ですが、経験上腕の良い業者さんで訪問や電話営業に力を注いでるところは見たことがありません

多くは適当にコネで仕事を取ってきます。過去に施工した家に「前回施工してから10年経ちますが、その後いかがですか? 気になるところはありませんか?」なんて見に行ったりして仕事を取ってくるんです。実際、家は10年もすれば必ず劣化します。これはしょうがないです。
他にも、同業者や同業界の他業種に電話して「なんか仕事無い?」なんてあっさり仕事を見つけてきます。いやー、コネって大事ですね。笑

他業種にコネはあるか

コレ結構大事です。家を建てると一言でいっても様々な職種の人たちが関わってきます。

木道建築物のアレコレを行う大工さん、足場の組立などを行う鳶さん、金属を加工する板金屋さん、塗料を壁などに塗り塗りする塗装屋さん、たたみやカーペットから石膏ボードまで内装のプロの内装業さん、庭のアレコレの造園業さん、アスファルトやモルタルの防水屋さん……他にも設備屋さん、タイル屋さん、もうあげたらキリがありません。

とても多くの方が関わっているんです。

コネがあることで仕事の幅が広がることももちろんですが、コネがあるかどうかということそれ事態が重要です。

例えばですね、家の外壁の塗り替えをするとしますね。その際に家の周囲に足場を設置する必要があります。小規模なモノであれば塗装屋さん自身で行うことが多いですが、大規模なモノや足場の設置が難しい案件などでは足場のプロの鳶さんに仕事を委託するんです。

ですが、当たり前ですがどんな鳶さんでもいいというわけではありません。

足場は非常に重要です。命を左右しかねないほど重要なモノなのです。その命を左右しかねない大事な足場を腕があまりよくない職人さんに任せられますか?

自分だったら無理です。ただでさえ高所恐怖症なんで。笑 いい加減な作業をする業者さんと仕事をすると、こちらまで被害を被ったり、危険度が大幅に上昇するんです。作業効率も段違いです。

結果として、腕の良くない業者さんは敬遠されます

こいつと仕事すると危ない=一緒に仕事したくない=仕事をまわさない=付き合いがなくなる

というわけです。それにいい加減な仕事をすると業界の噂でもあっという間に広がりますし。

以上の理由のために腕がよくない業者さんや悪徳業者にはコネがありません。コネが無いから仕事もありませんし、融通してもらえません。つまりですね、そういった業者さんがしつこい電話勧誘や訪問勧誘をするんです。

歴史の長さ

業者さんの創業年数をチェックしましょう。ウェブページを持っていれば簡単ですが、未だに多くの建築業者さんはウェブページを持っていないことが多いです。なので、話を聞きにいって名刺をチェックしたりするのも良いでしょう。

増税や不況などにも負けずに長く続いている会社は大抵腕がいいものです。コレはどこの業界も同じですね。腕が良くないとどうしても「次」に繋がらないんです。結果、淘汰されていくわけです。

できるだけ歴史が古い会社を選びましょう。いくら安くても新興企業はおすすめしません。前述しましたが、会社を作るなんてものすごく簡単なんです。素人に毛が生えたようなレベルの人でもできます。

歴史の長さ、要チェックです。できればその会社の施工実績なんかも見られたらなお良しですね。個人的には特に地元で30年以上活動実績のある業者さんがおすすめです。

10年保証なんかをつけていても数年でつぶれて名前と地域を変えて営業する業者さんも少なからずいるのです。30年は重要な目安です。

保守的な会社は微妙

歴史の長い会社がいいといいました。ですが、ただ長ければ良いというわけではありません

技術は日進月歩なんです。道具も素材も新しくて高機能なモノが続々と発売されています。にもかかわら、それらをなかなか導入せずに旧来の手法で施工する業者さんはとても多いです。

いやわかりますよ。新しいことを試すのはとても勇気がいりますし、現状うまくいっているならそのままが一番楽なんですよね。

ですが、消費斜側に立つと納得いきませんよね。いいモノがあるなら使ってほしいし、より良くなる努力はしてほしいですよね。

というわけで、積極的に新技術を導入している会社や勉強会にしっかり参加しているところを選ぶべきです。

どうやって見分けるか? 簡単です。見積もりをお願いした時に尋ねればいいんです。

見積もりは詳しいか

優良業者さんなら見積もりをお願いしたら、大抵詳細なプランを提示してくれます。仮に提示してくれなかったとしても尋ねれば仕様する材料や工法について詳しく説明してくれるはずです。

というか、逆にですね、いくら腕がよくても「こっちはプロなんだから黙って任せろや」みたいな態度の業者さんなんて願い下げです。

こっは客なんです。サービスを受ける客とサービスを提供する会社の間にはどちらが上なんてありません。報酬を支払っている以上サービスの内容を隅々まで把握する権利はあります

逆にですね、こちらも「お金を払っているんだからやって当然」なんて態度をとってはいけません。あくまでも対等なんです。暑い中や寒い中、一生懸命働いてくれている業者さんに感謝を忘れてはいけないと思います。

話がそれました。要するにですね、詳細な行程や材料などをしっかり説明してくれるような業者さんを選ぶのがいいです。詳細を教えてくれなかったり、尋ねたら言葉につまったり、どんぶり勘定の業者さんは駄目です。

大抵の優良業者さんは行程についての説明や、使用する材料の名称や値段や高価の説明、予算によってのオプションにいたるまで詳細に説明してくれるはずです。

あなたがやるんですか?

自社施工かどうかも尋ねましょう。前述のように家造りには多くの業者さんが関わっています。なので、完全に一社のみで作業が完結することは稀です。

多かれ少なかれ業務委託するものです。ですが、全く関わらない場合は、丸投げです。ピンハネです。

必ずしも元請け下請けシステムが悪いわけではありません。書類の作成や作業の割り振り、出入り業者の管理、クレームの処理等々、しっかりしてくれるところもあります。

ですが、責任の所在を明確にするという意味でも「あなたのところが実際に施工を行うのですか?」と確認はしておくべきだと思います。

下請けシステムが悪いのではなく、不当なピンハネが問題なのです。適正な料金で施工管理をしっかりしてくれるのであれば、現場の職人は作業に集中できるため悪くはないシステムだと思います。

時間を守る

安易に約束を破ったり、時間にルーズな業者さんは駄目です。理由は言わずもがなですね。どうせいい加減な仕事をされます

天候や事故、第三者のせいでどうしても想定通りに運ばないことはあります。それはしょうがないです。ですが、その場合にも前もってそういった可能性を考慮に入れ、連絡をしっかりしてくれるところでなくては駄目です。

いい加減な人は仕事もいい加減なんです。

合い見積もり

世間では「合い見積もり」は必ず取ろうなんて言われていますね。個人的には何とも言えないです。確かにメリットはあります。ですが、僕自身は使う気はありません

順を追って説明していきますね。

まず合い見積もりのメリットからです。合い見積もり=複数の会社に見積もりをお願いする、ことによって得られるメリットは大まかにいって2つあります。

相場がわかる
いくつかの会社から送られてくる見積もりを比較することによって大まかな価格の相場が見えてきますね。また使用する材料や工法の比較もできます。全くの素人にとっては非常に有益ですね。

競争力が高まる
多くの業者が仕事を得るために努力をします。そのため企業間の競争力が高まり、より好条件が得られやすいですね。

一見するとすばらしいシステムですね。ですが、個人的にはこのシステムは良くないと思います。正確にはこのシステム自体は素晴らしいものの、こと建築業界においては不適格だと思います。

例えばですね、車の買い取りであれば合い見積もりは適していると思います。お客さんとしてはより良い条件で買い取ってもらえるならそれにこしたことはありません。売ってしまったあとに特に困ることはありません。

ですが、こと家に関しては全く逆です。

安ければやすいだけ良いと思います? とんでもないです。安いものには安いだけの理由があるんです。安かろう悪かろうです。

安くするのなんて簡単なんです。ただひたすら材料のグレードを落として、薄めて、行程を省くだけです。

腕のいい職人が真剣に適切な材料を使用して作業をしたら必ずそれなりの値段になります。安易に安さを追求するとあっという間に劣化をして却って高くつくことも大いにあり得ます。ですが、そんな風に真面目にいい仕事をするための見積もりでは決してコンペで案件を勝ち取ることはできません

それが合い見積もりです。

合い見積もりを嫌う業者

世間一般では「合い見積もりを断る業者は自信がない会社なのでやめましょう」という認識ですよね。

ですが、個人的には違うと思います。

もちろんそういった会社がいることも否定しません。ですが、そうではない場合も往々にして存在します。

例えばですね、僕が昔ウェブページを制作した会社はとても腕が良い職人さんが少数精鋭でやっていました。業界でも知名度が高い会社です。

ですが、合い見積もりは常にお断りしていました。理由は明らかです。少数精鋭だからです。

見積もりをしようと思ったら、目が利く熟練の職人さんが現場に行って詳細にチェックをします。そして、ふさわしい工法や素材を吟味し、お客さんの要望を盛り込みます。

そしてその見積もり書には使用する材料だけでなく、お客さんの要望に応じ複数の施工パターンまで詳細に明記されているんです。どんなに短くても丸一日仕事です。

車みたいに車種と年式を入力すれば値段がわかるような簡単なものではないんです。

そしてそんな一日がかりの仕事を提出するとお客さんは言うんです。

「B社さんの方が安いのでこっちにします。」

と。

真面目に適切な素材と施工法で、それでも少ししか利益がでない、そんな見積書では仕事がとれないのです。

そして、やっすい材料で適当な仕事をする業者さんがのさばるんです。こんなに悔しいことはありませんよ。真面目にやってる人が報われないなんておかしいです。

ちょっと熱くなってしまいました。ですが、近年頻発している手抜き工事や耐震偽装などの背景には安さばかりを追求した我々消費者にも大きな責任があると思います。

僕は家に関しては絶対に合い見積もりを利用しません。目先の数十万をケチった結果、数年で劣化し雨漏りやひび割れをしたような家を多く見てきたからです。

良いモノは高いんです。安く得られるモノは値段相応の価値しかありません。そんなの常識です。それでも安くすませたいかたは安さを追求してください。もしかしたら安くて優良業者さんもいるかもしれません。

繰り返しますが、合い見積もりが必ずしも悪いわけではありません。ただチェックを怠ってはいけません。業者さんの提示してくれた見積書を参考に材料と用途が適正であるか自身で調べたりネットで相談してみるのも大事です。

それからですね、一時期は合い見積もりで最安値を利用するお客さんが多かったようです。ですが、手抜き工事や悪徳業者が横行した結果「安かろう悪かろう」という考えが普及しました。

そのため敢えて安くもなく高くもない中間の値段を選択する消費者が増えたんです。そのためこちらも敢えて最安値を目指さない業者さんもいます。手を変え品を変えよくやるもんです。笑

建築業界における合い見積もりがいかに信用ならないかおわかりいただけたでしょうか。材料や施工法が適切であるかをしっかりと吟味しましょう。

ネットで検索をかけたり、匿名で尋ねても良いですし、専門の業者さんや審査期間に尋ねるのも良いでしょう。知り合いに頼めるのならそれもありです。それから自身で材料や資材を取り扱っているメーカーに問い合わせ用途や値段などを確かめるのもありです。

以上、12点が良い施工業者を見つける方です。あんまり特別なことは言ってませんね。笑 ですが、どれも非常に重要です。これら全てを考慮すれば変な業者にあたる確立はかなり減らせると思います。

番外編

ここからは番外編です。家を建てたり、改修工事をするときに気をつけるべきことをいくつかあげておきます。どれもとても大事なことなのでよーく覚えておいてくださいね。

予防が大事

このブログの防虫対策の記事でも以前この言葉を使用しましたが大事なことなのでよく覚えておいてくださいね。

防虫対策 5つのメソッド ~もうGなんて怖くない~
防虫対策について 以前、別項目にて「防虫」について軽くふれましたので、専用のページを作りました...

Prevention is better than cure.
「予防は治療に勝る」

です。

歯の治療でも、車のメンテナンスでも、家の手入れでもなんでもそうです。いざ問題が起こってから対処するよりも、事前にこまめにメンテナンスをするほうがトータルでみると大幅に安く済むんです。

例えば一軒家の壁の補修をしようと思えば、足場の設置やペンキ代、職人さんの技術料含め数十万から数百万単位でお金がかかります。

ですが、毎年業者さん数万払ってに見てもらうことで、問題を早期発見し安価で修理ができます。また、そもそも最初の施工時に良い材料を使うことで修理が必要となる時期を大幅に遅らせることも可能です。

ですが、多くの方は目先の出費をおそれるあまり手入れを怠るんです。年5万でメンテをするか、メンテなしで5年後に100万払うか、どちらを選ぶかはあなた次第です。

けちってはいけない

家を建てる、もしくは修理する上で最もしてはいけないことは何か?

それはケチることです。

家の安全性・機能性・居住性能は、素材の品質に直結するといっても過言ではありません。

ケチる=材料のグレードを落とす=耐用年数も落ちる=結果として修理時期が早まる

ということです。またケチることで必要な行程もカットされてしまったりするんです。絶対にケチってはいけません。

ですが、逆に「力の抜きどころ」も存在することも事実です。劣化しても交換が容易であったり、安価である等です。そういった場所は適当でいいんです。

もしそういった「抜きどころ」がわからない場合は業者さんに相談しましょう。信頼できる業者さんであれば安く済ませるためにできることや、絶対に外せない要所に関してもしっかり解説してくださいます。

あ、家を建てる上で基礎は最も大事です。ここに関しては決して妥協してはいけません。絶対ですよ!

愛想と差し入れ

業者さんに愛想良くし差し入れをするのです。顔色を伺いたくないって場合は、別にしなくたっていいんです。業者さんも特に気にしませんし。プロなんでやるべきことはしっかりやります。当然です。

ただ業者さんも人間なんです。寒い日に暖かいコーヒーや、暑い日にアイスをいただいたりしたらやっぱり嬉しいんです。蚊取り線香を周囲に炊いてくれたり、会う度に元気に挨拶してくれたり話しかけてくれたり。

それだけでいつもよりモチベーションあがっちゃいます。人間だもの。

アイスやお茶なんて大した値段じゃないです。ですが、たったそれだけで職人さんのモチベーションがあがるなら安いもんです。そしてそういった少しのモチベーションの差が良い仕事に繋がるんです。

繰り返しますが、差し入れや挨拶がなくったってお金をもらっている以上やるべきことはしっかりやります。ですが、給料分以上を望むのであれば、職人さんがより高いモチベーションで作業をできるように環境を整えるのも大事なことなのです。

現場を見に行く

差し入れと絡んでの話となりますが、現場に見学にいくというのも大事です。現場お視察に行くことで、得られる効果はいくつかあります。

⑴監視をすることで業者さんの緊張感を維持できる

監視といえば聞こえは悪いですが、見学に行くことで「見られている」というプレッシャーを与えることができます。そうすることである程度の緊張感を与えることができます。

⑵コミュニケーションの強化

作業を見学に行くことで、業者さんとコミュニケーションを取ることができます。これが大事なんです。差し入れと同様にモチベーションに関わりますし、もし要望の追加や変更があれば伝えることもできます。わからないことがあれば尋ねてもいいです。

良い業者さんであれば親切にいろいろ教えてくれます。どういった素材なのか、なぜこれが必要なのか、単価や、手入れの仕方を教えてくれたりします。

今後も末永くつき合いがあるかもしれない業者さんなんです。懇意にしておくにこしたことはありません。

⑶資料集め

現場に行き、行程や使用した材料を写真に撮りましょう。そういった資料は見積もりと実際の施工に違いがないかの証拠になります。また今後修理をする際の参考資料にもなります。

ですが、作業員の立場としては「証拠集めと監視」と言わんばかりに猜疑心に満ちた態度で写真をパシャパシャ撮られたりしたらやましいことが無くてもいい気はしません。笑

なので、「家がどういう風にできるか興味がある」とか「思い出として行程を写真に残してアルバムを作りたい」といいわけ(笑)しましょう。実際、業者さんもですね、自分の仕事に興味をもってもらえたら結構嬉しいんです。笑 ちゃんと興味がある風な態度でお願いしますよ!笑

注意点

職人さんは短気な方も多いですし、日程通りに予定を消化しようと必死です。また現場は落下物の危険等もありますし、服が汚れたりすることもあるんです。

そういったことも頭にいれておいてくださいね。

まとめ

以上です。まとめるとですね、手抜きやミスを発見するのは素人には無理。そんなことに時間を割くなら良い業者を見つけるのに力を注ぐこと・予算と材料を潤沢につぎ込むこと・作業現場を見に行くことに集中しましょう。ということです。

一気に勢いで書いたので誤字や内容に間違いがあるかもしれません。またプロの方から見て「そこは違うんじゃない」みたいな意見もあるかもしれません。

その場合は指摘してくださると助かります。

ですが、あくまでも個人的な意見をまとめた記事であるということを了承していただきたいです。という言い訳でした。笑

徐々に加筆したり、修正を加えるつもりです。

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